ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.69000-69999 > No.69554「何も知らないままで」

過去ログ  〜 過去ログ No.69554 の表示 〜


[69554] 何も知らないままで
詩人:soul [投票][編集]

目を開けて
まるで世界が終わりそうな美しい風景
何がしたかったのかも忘れて
ただ立っていた
僕は逆流して
水のないプールで泳いでいた

空を飛ぶ様な錯覚の中何処からか
幸せと歌う声が聞こえて
容易く全部一つになった
時間が止まる

薄っぺらい紙で形を作った幸せは
だんだん尖っていって
僕の身体に突き刺さる
僕が誰のかさえ知らないままで
僕は空に溶けてった

2006/03/18

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -