並木揺さぶり
刺々しさを振り落とし
台風と道をともに笑う君
優しい秋、涼しさには遠く
木の葉にうつむけば
夏の抜け殻を見つける土の香り
君…
手に持つは褐色の
夏虫抜け殻
たくさんの思いで
その口元いっぱいだよ
一つ
二つと
こぼして歩くから優しい
刺々しさはないね
あの頃あたしといえば
急に育ち人を傷つけながら拾いあつめて
一匹づつ空に
ほうり込んだんだ
そして君には
次期に雨は降り
あたしは跳んだあとに
ここから
ここまでが両手
いっぱいだよ
とどくくかな?
って
確かめるの
2006/03/26