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[71202] クロネコと歩きイクラ丼
詩人:松尾 優月 [投票][編集]


街並みの粉塵
春の澄まない空を海と
呼びたかった

強風により
視界を細くさせたまま
人込みに飲まれたまま

あたしといえば
君の後ろをついていくのにやっとですこし不安だったり

君といえば
ぐるりとまわった先を見上げ白い看板を見つけるのにやっとだ


空を歩いた笑いと
道を間違っても辿り着ける事を教えてくれたようで

あたしといえば
四季が自然が好きだろうと持ち出したものは少し…かび臭かったり

君といえば
笑ってばかりでイクラ丼を食べにここにいるようで笑ってしまうよ

時間をきにしながら
春は埃っぽく
あたしには合わないの
粉塵は眼に痛い
人込みが苦手で
あるのはそうだね

ここが
帰路という場所であり
あたしが君を呼び
君が来てくれた事と

改札を過ぎたときには
知らない人達と春の
コラージュの一花で
歩いていった事
やはり

あたしといえば
街並みの粉塵
春の澄まない空を海と
呼びたかった

君といえば
自然を知り鳥達と
笑顔で海を空へと
変えてくれた

ありがとう。

2006/04/04

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