あまつぶは、まあるい。
さかさまに、まあるい。
心に染み入る
浸透する雨粒
僕らの柔らかい部分
降下後に波紋
まあるいものすき。
なみ、なみ、なみ。
完全なる円を描くより
言葉は
浮き沈み感情を宿す雨
一粒一粒
叩くの
えがおが、まあるい。
ならんで、ないてる。
なみだでありがとう。
嬉しいんだ
もう少し
濡れていたい
潤してほしい
春
システムメモリ以上に
不可避な現実を映し出す
自身は侵食を許否
動けぬカーソルキー
濡れるなら記憶媒体を
損傷後透明な数式
零の中クリック
すべて、まあるい。
2006/04/05