詩人:松尾 優月 | [投票][編集] |
触れる感覚のない
朝焼けはゆれているの
抱きしめてさえも
届かないものはあなた
春に降る鼓動が
不安なあたしには
聞こえない
ゆびさきだけ繋ぐ言葉を
目覚めにほしいまま
泣かない窓をあけたら
秋色の朝焼け
春に降る花びらが
過去となる落葉に触れる
秋色のさりげないそら
散る春の朝に心を繋ぐ
咲く秋の夜は脳に離す
春色の混じる朝焼け
風は落葉を飛ばして
離れていくから
朽ちるから
自然体
あたしの鼓動しか
聞こえない
ディスプレイのあなたに
触れる今、泣いている
あたしにとって
そらはもう
蒼く流れていた