詩人:松尾 優月 | [投票][編集] |
そして物寂しいと落ち込んだ露草のとなりで
「Suica」
踏み付ける事で傷つけてしまうのね
後悔というより今が、いつだって今なの
現在が悲しい
つたう涙の先に向こうの水平とこちらの水平がお互いに歩み寄れば一つの線で結びつくから距離を確認できるの
その中心にあたしがいる
「嘘よ」
回転式スピンドル時間の糸巻き
その地球儀を冷たくして夜になればいつも
身はほら一つしかない
なのにあたし二人に抱かれる
心ひび割れる種がたくさんなのね
忘れられないそのスープ飲み干し夜歩きの夏
足元と睨めっこ
心置きなく笑い声
寂しいのはいつもあたしが望む事で朝になれば星はただ、ただ見えなくなるだけな事だって知った
そして物寂しいと落ち込んだ露草のとなりで