薄い目蓋を閉じても光の加減で見える闇夜に浮かんだ満月の光に両の眼球は瞬きながら視線を交わした瞬く星達の数を指折り数えているテレビを聞きながら音の抑揚から予測する喜怒哀楽の表情澄み渡る暗やみから触れる境界線が波打つ危険信号が無いなら見えなくてもそれらを娯楽と称す薄い唇が歪んだ
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