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[77478] 窓辺のオウム
詩人:凪都 [投票][編集]

薄い目蓋を閉じても
光の加減で見える
闇夜に浮かんだ
満月の光に
両の眼球は
瞬きながら
視線を交わした
瞬く星達の
数を指折り
数えている

テレビを聞きながら
音の抑揚から予測する
喜怒哀楽の表情

澄み渡る
暗やみから触れる
境界線が波打つ
危険信号が無いなら
見えなくても

それらを
娯楽と称す
薄い唇が歪んだ

2006/06/12

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