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[78249] 私事
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過ぎ去りし日は 幸せ色に包まれて

現在(いま)の私を
頬摺りする

涙を誘う思い出も
脳裏を過る 思い出も

手放した 産物

強く生きようと 誓い
足下だけをみるのを止め

唇結びあげて
ちょっとの先を見てきたつもり


それでも 映らぬ
望む景色に

悲しみの粒は溢れ出てくる訳で
失った大きさに気付く

運命などと後付けし
どうもしようのない
現在(いま)に諦めながら
片隅に思うは 僅かな期待

季節だけが巡り
感情は置き去りにされ
中身のナイ殻を身に纏い

今日という日を
生きる

過ぎ去りし日を 思い
置き去りにした 感情に施錠して

2006/06/20

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