詩人:ℒisa | [投票][編集] |
バスタブに浮かぶ
泡の数だけ
傷付いてしまいたい
ハートの形をした浴槽に愛はなかった
裏切る事のない確かな紙切れを
毎晩三枚浮かべた
使い道なんかどうでもよかった
焦げ付いた
試験管の数だけ
堕落すればいい
何を話したのか
何を見たのか
いつ寝たのか何を食べたのか
そんなのどうでもいいと思っていた
携帯電話を公園のトイレに投げ捨てた夜
これで薄っぺらなくだらない友情とも
つまらいお説教とも
詐欺紛いの同情とも
お別れできるんじゃないかって泣いて歩いた
あのときあなたがいてくれたらね