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[79334] アリア
詩人:凪都 [投票][編集]


揺れる木の葉の
囁きに僕はフラフラと

腰を預けた大木は
逃げようとはしない

木漏れ日に濡れた身体
遠くの入道雲を見つめる

陽だまりの夢を見たい
鈍くなる瞬きで
誰かにお願いした

傍らの草が重なり笑う
誰に向けてなのか
関心が向く前に
目蓋の裏から
掻き出した空想

風に髪を撫でられても

もう

指一本動かせない。

2006/06/29

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