詩人:松尾 優月 | [投票][編集] |
フロントガラスにつたう不愉快
帰ってきたら叱らなくては
納まる場所は海に向かうから
その前に迎えに感傷的に声を聞けないどしゃぶりとうつむいて待っていたのはあなた
誰でしょう
あたしです
あなたの中のあたしです
あたしの中のあなたです
外枠の内枠の意味付けで
和解したいのでしょう
それは雨音の中あたしの声を
耳を澄まして聞いてはくれない
ノイズに隠して探すように
何度も聞いては駄目
海鳴りに響いてはいない
何も聞こえねぇんだよ
あたしあなたの
平手打ちを不意にガードした
逆切れを逆切れで
噛みついた
その数多くの痛みも
どしゃぶりの中