詩人:☆侑紀★ | [投票][編集] |
人魚は恋をした
叶わぬ恋だとわかっていたけれど
一生懸命彼に恋をした
彼の傍にいたかった
彼を好きでいたかった
自分は人魚で彼は人間で
誰もが馬鹿にしていたけれど
人魚は気にしなかった
彼の傍にいる事でもう嬉しかった
寂しかったけど
辛かったけどそれでも
人魚は挫けなかった
あのことを知るまで
彼には婚約者がいた
隣町の女性でとても美人だった
彼は彼女の事が好きだと知った
人魚は涙した
悲しかった
辛かった
苦しかった
何度も涙した
時には消えてなくなりたかった
そう思うようになったある日
人魚の前に魔女が現れた
魔女はこういった
彼を殺してしまえ
そうすれば苦しまなくてすむだろう
人魚は魔女に従うことにした
苦しまなくてすむようによりも
もう彼を見ていることが辛かったからだ
人魚は剣を片手に彼の傍に向かった
そして人魚は彼を見つけた
婚約者と一緒だった
でもかまわなかった
人魚は彼に向かっていった
人魚に気付いた彼は婚約者を
守りながら人魚に刺された
その光景を見た婚約者は涙した
なんであなたが刺されるのと
そのとき人魚に彼への思いが
一気にあふれた
何故彼がここに倒れているのだろう
人魚はそう考え気付いた
そう自分がやったのだと
人魚は涙を流した
ごめんなさい
ごめんなさい
そういいながら
人魚は持っていた剣で自らの命をたった
人魚の涙は琥珀に変わっていた
琥珀は彼を包むと彼を治癒するかのように
光を放った
婚約者は驚き彼を見つめた
彼は人魚の琥珀により生き返ることが出来た
そののち彼は婚約者と幸せに暮らしました