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[80159] 迷走少年
詩人:凪都 [投票][編集]

通り過ぎる歪な影の中
知らない街角へ差し掛かる
麦わら帽子の奥に隠した好奇心

遠く伸びる
マッチ棒みたいな影

今にも燃えてしまいそうだ

細めた目で隣を見れば
もう一つのマッチ棒
駆け寄り見上げれば
大きな
ヒマワリの花と
根元の
子猫を見る

無情だと嗤うか
彼か彼女か君か僕か私か

風が吹いたからか
少しだけ涼しい

音を立てて揺れる葉っぱ
二人の影と影の長いこと


大輪の笑顔に

今は遠く

歯痒さに目をふせる

2006/07/06

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