詩人:弓月 あお | [投票][編集] |
あなたは言った
「もぉしんどい」
「生きていく価値も見当たらない」
あたしは何にも言わなかった
関心がなかったとか
そんな風に思ったわけじゃないよ
あなたがかかえてる問題が重たくて
まだ子供でいるあたしには
難しすぎてよく分からなかっただけ
言わなかったんじゃなくて
言えなかっただけ
あたしは泣いた
あたしは刺した
あなたの痛みが分かるように
あたしは泣いた
あたしは殺した
あなたの痛みが消えるように
あなたの痛みには敵わないかも知れない
だけど
あたしはあなたを支えてあげたい
あたしがあなたを助けてあげたい
もうこれ以上泣かなくていいよ
独りで抱え込まなくていいよ
ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ
吐き出してくれればいいよ
そのためにあたしがいるんだよ
そのためのあたしだよ
あなたの素直に思う気持ちを
あたしにぶつけてくれればいいよ
あたしが全部受け止めてあげるよ
あたしはあなたのために
あなたの隣にいるんだからね