ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.82000-82999 > No.82153「怜彩華」

過去ログ  〜 過去ログ No.82153 の表示 〜


[82153] 怜彩華
詩人:樂水楼 [投票][編集]

薄紅色の夢見草
大地を彩る名残雪

白き大地を艶やかに
染め往く薄紅の華弁

それは、心に秘めた   淡く切ない一途な想い

白い雪は
新しい路へと
導く純白のキャンバス

巡る季節の中で
再び出会ふ
淡ひ色纏ふ華の舞ひに


華弁舞ふ樹の下で佇みて
その舞に心委ねる・・・

通り過ぎた横顔達を
ふと、思い出しつつ

昔と変わらぬままの
その微笑みを
その胸に抱きながら

再び歩み始める
温もりをその御手に   祈りの詞を口ずさみながら

2006/07/26

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -