詩人:重夏 | [投票][編集] |
薄紅色の 花びらに
強い願いを 込めたというのに
穏やかすぎる 風が
連れ去って ゆこうと
するものだから
青過ぎる空が 白過ぎる雲が
僕の心には 少し痛くって
貴方は 永遠で
貴方は 刹那だった
この恋 終わるのなら
恋華も心 もすべて
貴方の手で
手折って 欲しかったよ
薄紅色の 花びらに
儚い祈りを 捧げたというのに
優しすぎる 風が
連れ去って ゆこうと
するものだから
碧過ぎる海が 白過ぎる今日が
僕の心には 少し痛くって
貴方は 永遠で
貴方は 刹那だった
この恋 終わるのなら
恋華も 心もすべて
貴方の手で
手折って 欲しかったよ
散るだけの 華と
分かっていたなら
貴方の 手の温度
知るよりも 先に
この冷たい指で
手折ってしまえば よかった
<花言葉>
昼顔、旋花:はかなき恋