僕は、大きくも小さくもない自分の両手を空にかざしてみた。小さい頃もよくそうやってみたりしたっけ...なんだか掴めそうな気が…掴める気がしたんだ。あの流れる雲を… 虹を… 星を… 月を…そして空を…もう大人に成ったから解っている。どんなに一生懸命にその腕を伸ばしても、それが無理な事だって。でも、癖…なのかな?また伸ばしてる。そして僕は苦笑して、いつものように、手を引っ込めるんだ。
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