ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.83000-83999 > No.83113「air board」

過去ログ  〜 過去ログ No.83113 の表示 〜


[83113] air board
詩人:松尾 優月 [投票][編集]

それは、夢中であれ。と言われますが、
夢の御話ではありません。

さて、

桔梗が咲いているようでありますので、わたくしは、河川敷に散らばりきった、蜻蛉の宝石屋に飾られなかったブローチのように感じられるのです。

それは朝、眠った衣をひと粒、もうひと粒、外していく緊張感が鈴を探しているので微かな鼓動がチリ、リリ、リントン

(しずかに、そぉっとだよ、ねむっているよね
)

呼びかけているのだけども、目は醒まさないように、素肌に触れたいので、その時は、ぱじゃまぱじゃまと衣が邪魔しますから
ひと粒、ひと粒、秘密を解いていく御話なのですが
まだまだ
(とけてないね、とけてるよ?、こころ、ふれてくれ、る。かな)

これからが朝なのです。

2006/08/07

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -