詩人:松尾 優月 | [投票][編集] |
それは、夢中であれ。と言われますが、
夢の御話ではありません。
さて、
桔梗が咲いているようでありますので、わたくしは、河川敷に散らばりきった、蜻蛉の宝石屋に飾られなかったブローチのように感じられるのです。
それは朝、眠った衣をひと粒、もうひと粒、外していく緊張感が鈴を探しているので微かな鼓動がチリ、リリ、リントン
(しずかに、そぉっとだよ、ねむっているよね
)
呼びかけているのだけども、目は醒まさないように、素肌に触れたいので、その時は、ぱじゃまぱじゃまと衣が邪魔しますから
ひと粒、ひと粒、秘密を解いていく御話なのですが
まだまだ
(とけてないね、とけてるよ?、こころ、ふれてくれ、る。かな)
これからが朝なのです。