詩人:凪都 | [投票][編集] |
解らないを積んだ座布団
畳み一枚の世界の上で
無知とは程遠い未知の先
築50年の木造住宅内から
俯き詮索し続けた3年間
風は今でも吹かない
自己を支える大黒柱に
白蟻の姿を見た頃
みんな丸く見える事に
気が付いた気がした
歴史を見上げるセメント
長かったのか短かったのか
これからもだったら
途方に暮れてしまうかな
整備済みの道路から
砂利道を捜し出す両足は
固くなかった意志に
私は苦笑いを浮かべる
無関心なのな
許しただけなのか
漂い掴めぬ答えを
白熱燈で溢れた部屋にて
解らないを抱えて正座