| 詩人:花 | [投票][編集] |
ミンミン蝉が響く庭
腰をくの字に曲げた
祖母の
草 むしる姿
縁側に冷えた麦茶と西瓜を宛がって
静止(とま)った
南部鉄の風鈴の下
真上の太陽に
話し掛けるんだ
くしゃくしゃに笑った祖母の
額の汗が
なんだかとても忘れられなくて
麦ワラ帽子のほんの小さな日陰だけじゃ
なんだかとても暑いだろうに
真っ黒に日焼けしてしまった祖母の二の腕と
綺麗になった庭が
蜩の鳴(ね)に変わったんだよ
線香の煙が
螺旋を描いて昇るんだ
西瓜を丸ごと供えたら
喜んでくれるかな
麦ワラ帽子をかぶった
私が
生い茂る庭の緑に
話し掛ける
同じ汗をかいてみるよ
祖母が
居た庭を