| 詩人:ならか | [投票][編集] |
お母さん…
お母さん…
どこにいるの…
暑い…
あついよ…
おそらから…
火がふってくるよ…
お母さん…
お母さん…
お母さん…
逃げのびた少女
ひとりたちすくむ
母を探し求めて
ここまで来たのだけれど
彼女の体の水分はほぼ無に等しくて
水を求めて
母を求めて
彼女は焼け焦げた大地に倒れこむ
熱くて仕方がない
まだ熱の冷めぬ焦土に顔をおしつけていると
母親がやってきた
お母さん…
探してたんだよ…
少女は目を閉じる
サイレンがなる
忌々しい戦争の終わりを告げたらしい
しかし
少女は立ち上がることはない