朝靄の 凪の中波音が 浸透する初めての海で初めてのこの場所(国)で後ろ姿がコダマする揺れる船も昼間の高波も僕らの叫びも君には届かない朝も昼も夜さえもあの日の後ろ姿を追っている幾日も幾日も絶望の中に奇跡を願って君に呼び掛け 海に呼び掛け 神に呼び掛ける現実は厳しくて還る安堵を打ち消す実感 喪失感行き場を失う気持ちはあの日の海へ悲しみや怒りは神へそして すべての事象はきっとあの日の僕らへあの日の僕らへ
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