絹糸みたいな 雨の中灰色模様の景色に飛び出した立体画のように不似合いな水色の傘暑かった陽射しはどこへ?騒がしかった蜩はどこへ?去る季 すでに此処には居ぬ遠くで聞こえる雷鳴は名残のようで淋しくて足元に広がるはまだ青々しい落ち葉達ぽつり ぽつり弱まる雨足 分厚い雲の隙間から覗き見える太陽は昨日より小さくて明日は また 今日より小さくなるのだろうね傘を閉じ遠くへ去った 陽の光目を瞑れば肌寒い風とともに金木犀の香が鼻孔を擽る秋暮れて
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