| 詩人:花 | [投票][編集] |
揺ら揺らと 水面に映す
横顔に
人差し指をあててみる
波紋になって
黄色が 滲み
照れ臭そうに形を変えた
ねえ
出会ってからどれくらいの月日が過ぎたでしょうか
幾重に変えた その姿
丸い貴方に会ったのは
何度目の事でしょう
揺れる湖面に話し掛け
返らぬ 答えに
彼方の貴方は
笑うのでしょうね
楽しい日々でしたよ
嬉しい日々でしたよ
毎日が 新鮮で突然で
見るもの総てが
色鮮やかで
温かな風が
いつ時も私の頬を撫でるのですよ
幸せ色に包まれて
貴方の周りを
くるくる回る
まるで 惑星のように
夢のような日々でした
花弁一枚
燃え尽きたように
はらはら はらはら 舞落ちて
小さな波紋を生みました
いつ迄も止む事無く
広がるばかりの
湖面のさざ波
その頃からでしょうか
見上げることが出来なくなったのは
貴方が彼方に去ってしまわれたのは
ねえ
悲しい日々でしたよ
辛い日々でしたよ
切ない日々でしたよ
総ての色がなくなって
魂の半分が消えてしまったような
幸せをくれた 総ての事象が
哀しみの 想い出に代わりました
残像が与え くれる
罰のような 苦しみ
受け入れるには
あまりにも あまりにも
あれから 私は
見上げることをやめ
こうして 湖面に浮かぶ
貴方に 話し掛けるのです