ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.88000-88999 > No.88025「the sensation of warmth」

過去ログ  〜 過去ログ No.88025 の表示 〜


[88025] the sensation of warmth
詩人:松尾 優月 [投票][編集]

He still remembered the sensation of warmth he felt when he touched her hand....
落ちてきた。
秋冬、隣りあわせ、
なにか、感じるんだ。
手をひろげて、だよ。
くるくる、する。
仰ぐ。触れたい。

ほら、なんだっけ?あれだよ。曖昧すぎて、でもさ、感覚がね。ひろがるっていう、一瞬の。溶けきるまでの、なんだろ。
ほら、なんだっけ?いきてるっていう、あれだよ。体温。熱源。それがあるからさ、あ。って、なみだみたいな。溶けかた。

ちがうな。

ほら、なんだっけ?もう一度また逢えるってことで、約束しちゃうみたいな。でも、本当にって不安がおおきいのにね。もう一度また。
そのときに、なんでも、そうなんだけれど。
あ。この感覚。ほら、なんだっけ?なってしまうんだよ。

ほら、また。きた。ね。
ね。なんだろう?
ね。ねっ。この感覚が言葉にならない。

ほら、あれかもしれない。走り去るまでの列車の残光に似た。それを、細かいまばたきをすれば、その、一瞬がとまって見えるってこと。

ねぇ。あたしたちの手のひらに落ちて、溶けきるまでの時間を一瞬としたならさ、いろんなものを受けとめられるんじゃないかな。いろんな本当、それに触れる。

ねぇ。触れたって、こと。これから、触れるって、先のこと。

溶けきったなら、逆巻きできない世界にいるけど。落ちてきたのか。落ちたのか。

ねぇ、歩くときには。独りがいいのかな?いろんなさ。あ、それがあるよ。きみの記憶には、たくさんあるんだよ。でも、でもね。ふたりで、あるきたい。その、ひとつ、の、ことから、きっと、ちがうんだけれど。認め合うみたいな。

ね。見えてる?ほら、あれ、見てよ。ねぇ、
うん、あれだね。見えたよ。


((あ、))

でも、ほら、みて、うちら、ふたりの手。そうだね。
繋いでるね。繋いでいでいこうね。
秋冬、隣あわせの、触れ、溶けあって、抱く。
あたし、あなた。確かな、存在を確かめていく。

あたしたちの、手のひらに、落ちて、溶けあう、までの、時間を一瞬としたならさ、いろんなものを、受けとめられるんじゃないかな。いろんな、本当、それに、触れる。

ねぇ。触れたって、こと。
これから、触れるって、先のこと。

その、あとの、こと、も。

2006/10/22

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -