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[90074] ぼくらの物語
詩人:愛  [投票][編集]

どんなに願っても どんなに想っても
目をあければ何も変わらない景色
今が苦しくて逃げだしたい

たくさん願って たくさん想って
目をあければ そこには光を帯びた景色
今が永遠になってくれればいい

でも永遠なんて この世にはない
神様はイジワルね
やっと手に入れた大切なモノさえ
いとも簡単にうばっていく

光を帯びた世界が この戦いとあなたとの別れとともに色あせていく
どうして置いてったの? どうして優しくするの?
服のすそをつかみたかった
泣いてすがりつきたかった
でもそれが出来なかったのは 邪魔者になりたくなかったから
残されたのは汚れた手と静かにつたう涙


どんなに笑っても どんなに泣いても
心のすきまは満たされることなく
今も忘れられない後ろ姿

たくさん笑って たくさん泣いて
心のすきまは埋まっていった
今が思い出と変わっていってほしい

でも せまいこの世界の中
神様はイジワルね
やっと忘れる決心をしたのに
今ごろになって引き合わせるの

色あせた世界に仲間の優しさとあなたとの再会で灯りがともされた
どうして置いてったの? どうして優しくしたの?
今なら分かる気がする
だってあなたは優しいから
だからもう まっすぐ自分の気持ちをあなたに伝えれるよ
少しずつ汚れた手と手がからまっていく


どんなに願っても どんなに想っても
目をあければ 何も変わらない景色
心には大切な仲間といとしいあなた
たとえ会えなくても 結ばれることができなくても
汚れた手と手が重なり合えば それは永遠に変わる


たくさん笑って たくさん泣いて
どこに行っても それは付きもので
Ah…今なら分かる気がする
あの時のあなたのやさしいキスの意味
Ah…あなたは不器用だから
そんなあなたを分かってあげれるのは
Ah…きっと私だけ


あなたたちといるだけで どんな世界にも光が帯びる
目をとじれば あの時のことはステキな思い出
となりを見れば
たくさんの大切な人
たとえ何があろうと 重なった手と手ははなれない
汚れた手と手をつなぎ合えばそれは大きな力

2006/11/24

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