詩人:花 | [投票][編集] |
八月の炎天下も
氷の溶ける音も
遥か遠いあの日
友達の呆れる声も
いつまでも引きずる気持ちも
飛んでいく風船のよう
剥き出しの心を
柔らかなオブラートで包んで
平気な振りをすれば
前を向けるのだろうか
誰かに問うた所で
誰かの答えは
私の答えじゃない
風船が
あの木の枝に停まってる
風に煽られ藻掻いてる
届かない手も
伝わらない言葉も
全ては無意味
唄謡う声は
彼の君には永遠に届かない
ならばせめて
風に乗り飛んでいけ
遥か遠くに流れてけ
休む事無く 遠くとおく
繋がる空は
繋がる海は
同じ陽は 同じ月は
形を変えるものだから
見える形はバラバラで
真実もあやふやな記憶に過ぎない
満ちて欠けて
幻覚に魅せられて
絵空事に踊らされて
大地を背中に感じたのなら風に溶けてしまいたい
真実も現実も
全て受けとめて
もどかしさも切なさも
全て諦めて
大地を背中に感じたのなら青空を抱き締めたい
私が私に問うた事で
私が出した答えは
私の意志だから
例え邪魔な石ころでも
蹴り飛ばすことは出来ないね
今の気持ちは
この先ずっと続くとしても
答えも道もないとしても
萎んだ風船になってしまっても
回避できない
大切な意思
前を向くのは
前を向くだけじゃ
誤魔化しきれない
¨心¨があるから