| 詩人:花 | [投票][編集] |
街灯りがよりクリアに映る頃
肺に刺さる冷たい空気は
湿った匂いを運んでくる
灰色空の一点から
はらはら はらはら
白の涙が 落ちてきた
髪や睫毛に
白く白く降り注ぐ
白は透明に変わり
衣服を通して染み渡る
疲れた身体に
疲れた心に
溶けて融けて
絶え間なく
積もり積もり
埋め尽くす
カオスの核に一雫
波紋のように広がって
振動が心音になって
冷たい冷たい氷が融けて
熱い雫に 変わる
はらはら はらはら
舞落ちて
心に 身体に浸透する
核の中で融合し
目蓋から 一雫
温かい 想いに代わる
一人でも 独りでも
二人の思い出は
辛くても 悲しくても
温かいものにかわる