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[91191] 今 この瞬間に。
詩人:フィリップ [投票][編集]

いつも通りの朝は
ちょっと曇った空ばかり
いつだって太陽は
気まぐれにしか昇らない


いつも通りの通学路は
色んな物が散らばってる
それは小石でもあり
欠けた硝子のビーダマや

とにかく
そういう色褪せた
想い出のようなもの



いつも通りの電車の中で
いつもとは違う君がいた

その時僕は
何かわからないような
大きな嫉妬をしたこと

多分 覚えているのは
世界の中で僕だけ


時代が新しくなっていく

夕日の中に止まった
僕と君の鼓動の音が

今この瞬間に
新たな産声をあげた

2006/12/12

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