| 詩人:クジラ | [投票][編集] |
決意しました。ようやく自分で決めることができました。今の今までなかなかそうできずにいたのはあなたへの愛情はたまた執着それとも憎しみからでしょうか。いずれにせよ今となってはこれが運命だったのだと思うのです。
お別れいたします。
あなたの優しさはそれはそれは甘かったけれど私にとっては毒にも薬にもなりうるものでした。私は最初あなたのことがさっぱりわからない自分に苛立ちを感じているのだと思いました。あなたのせいではないこれは私のいたらなさのせいだと思いました。
そうではないのです。
すべてはあなたと私がこうなる運命だったのだと。今はそう思うことにいたしました。私にとって都合のいいことがあなたにとっては都合の悪いものとなってしまう…この裏表のような関係がすべての根源だと。
これもやはり愛なのでしょう。
こういう愛情もあるのだと今はおおらかな気持ちでこの胸の痛みを感じています。そしてそれはやがてくる新しい出会いへの序章だとも。
さよならいたしましょう。
そうすることが今あなたにできる最高の愛情表現だと私があなたのためにできる唯一意味のあることだと思っております。そしてまた私自身を幸せに導くただひとつの術であるとも。
これをあなたが見ている見ていないにかかわらず私は来年の始まりと同時にあなたにさよならいたします。
さようなら私に優しかったあなた。
さようなら私を傷つけたあなた。
さようなら
さようなら
私と似ている
まるでもうひとりの私のような
あなたへ。
お別れいたしましょう。
やっとそうすることができそうです。