詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
時は寄せて返す波です
命はその中で生まれ死す運命なのです
風のように吹いては止み
雨のように降っては止む
流れる雲の行方は誰にも知ることはできません
行き着くには限界があり
旅するにはあまりにも一生は短すぎます
終わりのない後悔の中で
私は繰り返し繰り返し懺悔し続けます
自分のしたことの罪深さを
貴女にしたことの愚かさを
私は一生謝罪し続けるのです
そう まるで
流れゆく時間の流れのように
緩やかなれどもときに残酷な世界で
誰かの叫びを耳にしながら
私は沈みゆく夕日を背に歌い続けます
永遠に許されることのない罪に向け
永遠に晴れることのない空の下
私は命の限り十字架を背に償い続けます。