詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
微かな記憶の彼方へ消えゆく思い出が
今になって思い出させる
心にある苦いお別れ
忘れたはずの忘れられていなかった
遠き記憶が僕にあの日を呼び起こす
見上げた
夜空の暗闇に浮かぶ
月影がゆらゆら揺れて
空っぽのハートに切なさを注いでいく
抜け殻になって
さまようばかりの僕
明日になれば
すべて過去になるんだろう
そんな風にいつの間にか忘れ去られる
思い出は儚く泡のように溢れて
跡形もなく消える運命
あの日のお別れは
きっと僕らにとって宿命付けられたことのように思う
月影がそっと教えてくれる。