ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.93000-93999 > No.93391「乾いた歯軋り」

過去ログ  〜 過去ログ No.93391 の表示 〜


[93391] 乾いた歯軋り
詩人:高級スプーン [投票][編集]

首の上にTVを積んで

草と空だけの丘へ

座ってさ

楽な姿勢で

遠くを眺めてた


絵に描いたような私達

絵にした時点で

現実に戻る

なんか違うよなぁ



破ったら余計にね


18歳は

すぐに30歳に

15歳は

もうすぐ20歳に

40歳は

気付けば60歳に


隠れてんなよ

いい加減にしろ

もう何度も日が暮れた

口笛ひとつ

吹いてみろ

探しても呼んでも

映らない

チャンネルカチャカチャ

いつまでも

それでも

丘から出られない


2007/01/12

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -