青空一筋ゆらゆら浮雲が揺れた篭れ日伸びた優しげな虹色うたかたのようなひととき 地平の向こう重ねたてのひらクルリ裏返し明日をただ見ていた聞こえるあの歌声はまだ微かな匂い麗らかな太陽の下冴えるクモワタリカーテン越しに見える巨大なビルにたどり着く迷路みたいなリアルを僕は今つたっている寄せる波際踊るあなたの面影不完成だったけどそれなりに僕は確かに生きている聞こえるあの歌声は優しげな母の香り紅漣に燃ゆる海原に架る足跡クモワタリ
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