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[93921] 無題T
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

生命線をたどってみたら
僕はどうやら短いから
三十前後でお陀仏するだろうって
友達が笑いながら
人事だと思ってゲラゲラと耳につくくらい笑ってた

誰もいない
放課後の教室で
シーンとして
時間の流れが止まってしまったかのように
ただかすかに聴こえる
誰かが引いてるピアノ音色だけが
無色の空間にそっと色づけてる

着古したパーカーをブレザーの上に着て
まだ肌寒い二月の風をまとって
帰りの坂を自転車で駆け上る。

2007/01/17

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