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[94020] 靴擦れリメンバー
詩人:あいる [投票][編集]




同じ世界を覗けるのに
透かすものがないから
ボクらの眼
合わないんだよ



自分から近づこうとせずに


引っ張りあった運命の糸
千切れそうだよ



四季に合わせて
着飾ってみても



響くものはもうないよ
裸にはなれないよ



臆病なんだね。

余計な反動が蝕んでいく



繋いだ手は冷たかったの
そんなことも忘れていたの



酸素の薄い薄い
朝が嫌いだよ



関係ないと思っていたの
呼ばれた声にも
ひどい耳鳴りも




透かすものはないのに
ボクら正常に生きたいんだ





残虐な記憶は
ボクに暴力をふるう




受けとめて
求めて


何のせいにすれば
楽になれるかな



明日をみることを
拒絶した





あのとき
君の履いたヒールが
不自然で言ったの




無理すんの
似合ってないよ。



君は舌だして笑うの



君の踵にバンドエイド


繋いだ手は冷たかったの
そんなことも忘れていたの


温めるのは
ボクだったのに
隣に君がいたのに



薄い薄い夜は眠れないよ
何回寝ても
今日の続きでさ




君が知らない
新しい靴を履いて
靴擦れなんておこしてるよ

負けず嫌い
ボクらよく似てる



ボクら運命に
ひかれあったんじゃない

自分で近寄ったんだ



小さな傷跡が
やけに痛むんだ




舌出して笑ってみるよ
そのときの君も泣いてたね

ボクの
クセ真似だったんだね



やけに愛しく痛むんだ


靴擦れリメンバー



2007/01/18

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