詩人:はちざえもん | [投票][編集] |
穏やかな日々の 泡沫の午後 夏と緑と蝉の声 貴方に手向ける赤い花
穏やかに日々が 過ぎてゆく 先立った貴方の 声は緑にこだまする
過ぎ去りし日々の面影 かくも短く 思えば長し 高く高く入道の雲
老い諂えてなお 現世に独り 悠久の時を 友にする
先立つ貴方の面影を 一頻りこの身に準える
穏やかな日々の 泡沫の午後 遠く響くは遠雷 夏の匂いをかぐわせて
老い去りし日々の 記憶を辿る日々 雨上がり 夏と緑と青い潮
貴方の元まで 余暇、幾重 高く入道の雲 日々是過す也