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[95084] ことのは交差点
詩人:フィリップ [投票][編集]

水玉模様の空の下
その何もない場所に
ふと立ち止まってみた


学校という範囲世界の
その小さい片隅の方で
投げつけられたものは
ダイヤモンドのような
硬くて軽い言葉だった


高速道路を越えた先の
見知らぬ地域では
多分に柔らかいタイプが
ヒラヒラと舞っている

ハズだと思っている


ただそれは
見知らぬだけで
本当は何もわからない事


右手にはありふれた愛が
左手には雑踏に紛れるような何者かの苦悩の声
そのくせ前と後ろからも
希望と絶望の言葉たちが
まざりあって渦を巻く

まるで交差点のごとくに


ことのは交差点

いくつもの分かれ道を経た僕たちの前にある
信号のない十字路は

今も そして遠い未来も
風となって浮いたまま

また僕たちが迷い込むのを待っているようだった

2007/02/03

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