恋の至極は片想ひ雲に隠れし月偲び散らぬ先から花憂へ切なき恋をする人の胸の焔に沸く涙地に落ち空へ蒸れ上がり塵と積もりて雲となり辛さ重さに堪えきれず想はれ人の肩濡らす熱き雨とは露知らず瞼を閉じて省みる手練手管を弄び実無き花が咲かんとは虫さえ付かぬ虫の良さ想へば想ひ返さるる物の如くに見返りを求めて望み叶はねば想ひ萎むは丈低く誠の恋と言ひ難し恋の至極は片想ひ一生胸にしまひ込み誰にも見せぬ宝物
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