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[97831] 僕しか知らない、星の名前
詩人:フィリップ [投票][編集]

静けさにかくれんぼした
星々の中に
まだ茶色く光る
名も無き星が一つ


いつも見つめながら
夢と愚痴を混ぜ合わせて
祈り混じりに
その星に呟いていた
あの頃

僕は確かに
君と生きていた



例えば君が傷付いたり
何か嬉しい時に
あの星に呟いてごらんよ


あの星も
多分色薄いのを
気にしているはずだ



ほら
いつの日か
あの星も輝くよと
教えてくれたのに

僕を残して
君はいなくなった


けど
もう辛くはないんだ
悲しくもないよ


あの名も無き星は
輝きを手に入れた


僕が夢見た青い星に
生まれ変わった

君は星になって
あの星に輝きを与えた

そう思うと
涙は自然に乾いていった


輝きを手に入れた
かつての名も無き
あの茶色かった
星の名前は

今も
そしてこれからも
僕しか知らない

2007/03/09

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