| 詩人:松尾 優月 | [投票][編集] |
リチア原石を砕いて、
海水に溶き、
天青石を浸し、
月夜にさらす。
稲葉ならまだ青草であり、幼い。
曼珠沙華の揺ら燈は、
生命の熱源に、反応。
の、具合で出来ているようで、
この先を護っています。
ここから、先は、ほたる森。
奇麗は、短夜の星明かりです。
桔梗が丘。の、異種眼の猫は、
爪を、しゃり。
と、出して、
向こうを挿すのでした。
大切。を、知りたいのでしょう。
真紅、身を潜めた、あの、
水系の、赤色トパァズの、
彼女も原石からの生命ですから。
あなたも、翡翠。白い蛙。
ですが、知って欲しいのです。
翡。に、いたっては、
紅の心があることや、
翠。に、いたっては、
緑の安堵があること。
なによりも、あなたは、白い蛙。
純粋をあなた自身理解をされていない。
つぃ。つぃ。と、歩み寄り、見上げた、晩夏。
空には、くらげの季節。
彼岸も、過ぎ。曼珠沙華が、ぼわ。と、
それは、生きて逝くまでの熱。
自然体である光り、瑠璃の夜。
木々に瞬くは、ほたる石であり、
夏物。楓からの、
水滴に触れて融解して逝きますので、
短命であります。
せめて、あなたの掌に、受けていただきたいのです。
口唇まで含むのでしたら、幸いです。
四方向に、へき開しながら、
溶けていく途中に、
最期の輝き。
青味を帯び、ぱり。と、
弾け散り、空中で完全に飛沫となり、
はらり。はら。と、
面影が、残光が、哀しくありました。
思い出なのです。
一粒種の浮遊の剥離と融解なのです。
人間性の最期とは、違い。
方解石のような、
あの、秋の井戸のカルシウムの集合体ではないのです。
彼等は、複屈折の双眼を持ち合い、
いつしか、本当を区別できなくなりましたから。
見つめて、いただけませんか?
本当を。
そのものが持ち合う、真実は、
一つなのですから。
秋。ですよ。
見失うことのないように。
空を見上げては、いけません。
高すぎるのですから。
ほたる石は、夜。あの、記憶の、
夜光のようで。秋を隔てて、
夏に生きていました。
浮遊。
ぱり。
必ず、掬いあげますから。
しばらく、蛙は、
記憶に浸るのでした。