詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
夜に眠ってから見る夢と
起きているときに見る夢
じゃ今僕がみている悲しい現実はどちらの夢だ
現実だっていつまでも僕を生かしておく訳じゃない
だから僕らは寿命を持っている
限りある命の中で生きている
無駄死になんてしたくない
僕は有名になって
それから…それから…
やりたいことが在りすぎてとても一回きりの人生じゃ
とてもじゃないがやりきれない
もどかしいな…
もどかしいな…
でも仕方ないなぁ
でももどかしいなぁ
声を大にして
叫んだら
苦情を買うし
小さな声じゃ
聞こえない
だから僕はちょうど良い声でいうよ
可愛らしい君の耳元にささやくように
『おやすみ』ってさ…
今日は練習
明日は本番さ
いつもそうやってやりたいことができないでいる
それでも僕は眠るのだけは止めない
それでも僕は別にどうとも思わない
なぜなら
僕には君がいるから
横でスヤスヤ寝息を立てる君がいるから
僕は我慢を覚えた
そろそろ僕も寝よう
『おやすみ…』。