詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
現代の若者が人を愛するとき
昔のような純粋な心で愛することが少なくなった
巧みな言葉と嘘で絡めとるように誰かをゆがんだ愛で今日もまた罪なき誰かの涙が滴り落ちる
仮面を被った心
愛の意味をはき違えている人間(ヒト)
飽き足らない愛欲を欲するままに求めさまよう
姿はまるで獲物をとらえる獣のようだ
そうして今夜もお目当ての誰かを拐かす
ほんの小さな出来心が生む悲しみの傷跡
月明かりの下 静寂の闇の中
一心不乱に喘ぎをもらす
貴女の心をわかっていながらも
悪いことだとわかっていながらも
踊り狂う私の姿はまるで
誰とも知らない赤の他人とステップを交わす貴族のようだ
虚栄と偽りの仮面の裏に隠れた悲しい素顔
誰にもみせられないくらいに淀んでしまった素顔
そして今日もまた
獲物を ダンスのお相手を探しに夜の闇へと重々しいステップを踏む
永遠に満たされることのない心を抱き悲しみと虚栄の舞台上で悲劇の主人公を演じ続ける
このからだが踊れなくなるまで立ち上がれなくなるまで
永遠に私は踊り続ける
現実と妄想を何度も行き来しながら...。