詩人:フィリップ | [投票][編集] |
この広い
宇宙の中で
君と出会えた
60億分の1の奇跡
人は恋をすると
星より綺麗に輝くんだ
ほんの小さな出来事が
ほんの僅かな心の隙が
僕の言葉となって
君を泣かせた事がある
その時に
たった一つの愛が
テールランプのように
ゆらゆらと妖しく揺れた
冷たい雨が降ると
おとといのケンカを
冷やしてしまった
その代わり
寄り添い、触れた肌と
君の放った言葉の
温もりが嬉しくて
僕は、思わず泣いた
君よりも先に
四つの季節を経て
二年目の桜が散る頃に
僕と君は
曲がり角の違う交差点で
正反対に歩いていった
もう振り向かないし
振り向いても
君の背中しか見えない
でも
やっぱり愛してるんだ
君のバッグの中には
涙のシワが付いた
僕だけの愛の詩が
紛れ込んでいるんだ
それは
世界にたった一つだけ