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[98384] 
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


君の声はいつも雨音のそれに似ている
聞くたび聞くたびに言いようのない切なさがこみ上げる
まるで腹の底をえぐるような
そんな気持ちにさせるんだ

ただ君が私に心配させまいと
強く見せるその仕草に 声に
僕はいつもどうしようもない胸苦しさをおぼえる

ほら、また
今日も聞こえる
すぐそこで
君の声がする
八月の終わり頃に降る雨のような
湿っぽく冷たい雨音のような君の声が…。

2007/03/17

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