ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.98000-98999 > No.98579「桜色〜薄灯り、春の月に〜」

過去ログ  〜 過去ログ No.98579 の表示 〜


[98579] 桜色〜薄灯り、春の月に〜
詩人:フィリップ [投票][編集]

昨夜の過ぎの
雲の間から
春の月が輝いてた

枯れ木の中に
ひっそりと咲いている
ソメイヨシノの
花片が舞った


君の先には
うたかたと永遠が
僕を通じながら
舞い上がっていく



桜色に染まった愛の詩
薄灯り、春の月に

夢の実を瞳に輝かせて
私は歩いていきたい




寒さの残る
灰色の世界に
降り注ぐ春の雪

私はいつも
君を想いながら
別の誰かを見てるようで


僅かな光
全身に浴びながら
今を生きていきたいと
そっと願う



桜色は儚い愛の色
薄灯り、春の月に

色褪せない
無数の季節さえも
透き通っていった



桜色に染まった愛の詩
薄灯り、春の月に

麗らかな陽射しに
君は溶けて
風と共に消えた

2007/03/20

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -