ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.99000-99999 > No.99048「すれ違う、悲しみと怒りと・・・」

過去ログ  〜 過去ログ No.99048 の表示 〜


[99048] すれ違う、悲しみと怒りと・・・
詩人:けむり [投票][編集]

もう、泣くな。
狂いそうになる。
お前が悲しくしていると。
言えよ。
誰がお前を傷つけた?

復讐に必要なのは意志。
必ず達成させるという意志。
ナイフだとかとんかちだとか、
そういうものはなんだっていい。
とにかく必要なのは意志だ。

一人にしないで?
わかってる。
すぐに戻るさ。
だから待ってろ。

あの時お前はなにか言ったね。
でも聞こえなかった。
ドアの閉まる音に消されて。

なあ、将来のことを考えよう。
笑顔で暮らす将来を。
叶うさ。
信じろ。
お前を幸せにしてやる。
だから今は行く。
復讐は必要だ。
悔しさを断ち切るために。
許す寛容さだとか、
忘れて新しくだとか、
そんなチープな考えはクソくらえだ。
お前の受けた侮辱は復讐でしか晴らせない。
わかるか?
復讐とは尊厳を取り戻すためにするものだ。

ただいま。
悪い。
遅くなったな。
どうした。
寝たのか?

なにがあった?
おい。
なんで首が血だらけなんだよ。
おい。
起きろ。
寝てんじゃねえよ。
おい。
目を開けろよ。
明日を見ようぜ。
幸せな未来を。
おい。
もうお前の目には綺麗なものしか映さない。
おれがお前を守るから。
そうだろ?
だからおれを見てくれよ。

2007/03/27

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -