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過去ログ:

[137000] きっと届く
詩人:大示 [投票][編集]


静かな雫の音を聞きながら
足元さえも見えない暗がりの中
想うのは君だけ

輝く扉は独りでは開かないから
君を探すよ

重い足を引き摺って
名前を呼んだ

黒い霧をはね除け
奇跡の様に君に届け


2008/12/26 18:53

[137001] 伝えた後で
詩人:ゆぅ [投票][編集]

好きだと
伝えてしまったら

あなたは
もう、二度と
私とは逢わないと
思っていた

だから、ずっと
言えなかった

次の約束は
どうして
あなたの口から

また、期待
させるつもり?

それならそれで
良いよ
本気にさせて

2008/12/26 19:07

[137002] ぷらちなヴィーナス
詩人:大示 [投票][編集]


僕は夜が好き

明るいうちは照れと、つまらないプライドが邪魔して
素直に寄り添えない


あぁ、こんな僕に
月の女神の祝福を

2008/12/26 19:08

[137003] タヌキ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

空に輝く夢という理想の太陽をめざして
遠い空に手をガッとおもいきり伸ばす
背を伸ばしながら成長してゆく草花みたいに
僕らはそれぞれが色々な才能という力を宿した一輪の花
ひとつとして同じ花はないから
誰もまたとない奇跡の産物なんだよ
ほら気づいたんならせめて笑ってみたらどうだい

僕らは絶え間ない悲しみを小さな体いっぱいに詰めて生きている
そのために重い身をふるわしながら歩いてるけなげな生き物なのです、そのために他(た)の動物を傷つけることもゆるされてしまう、泥だらけの自由の中で息をはずませる
不安も切なさも全てが自分の栄養になり力になるけど
悲しすぎて悲しすぎて人は喜びや楽なことばかりに走ってしまう
なかなか思い通り太陽には近づけない
遠いまま ずっと見上げるしかない
そんな人生は悲しいよ
やっぱり生まれてきたからには好きなことして死にたいから
もう枯れたような気持ちは捨てるんだ
皆々様よ

はるか上空に広がる青を見上げてみよう 目をわざとそらさずに
太陽を探してごらん
忘れてないか
夢などもう幻か

たくさんの種を誰でももっているのにもったいないよ
花を咲かすためにその種はあるんだから
ほら目を覚ませ 僕の想いよ
立ち上がれ 足腰!
燃え上がれ 闘志!
湧き上がれ 情熱!
巻き上がれ 熱気!

方位磁石の赤い針は南を示してる 太陽の国
今、想いは天高く羽ばたく翼となる
イメージは風になって僕を飛ばす
夢を叶えたいと願う勇気と歩き出す根性という根っこが大地に僕という名をはりめぐらす
空も大地も征服できるさ
テリトリーはこの世の全て
空を飛ぶ鳥になりまた大地にデンと根を張る木となる
僕っていうキツツキは社会という木の中にあるありとあらゆる可能性を匂わす虫を食べる
ポンボコポン夢を叶えるため僕はなんにでも化ける化けタヌキになるのさ!

2008/12/26 19:19

[137005] はなみずき -再開-
詩人:あかつき [投票][編集]


夕暮れの帰り道

予期しない偶然

きみと鉢合わせ

戸惑うのはぼくだけ



相変わらずのほほ笑みと

すこしおとなびた眼差し



不器用な笑顔

浮かべるしか

なす術がない

こどものままのぼく



なにげない言葉たち

忽ち枯れたはずの花びらが

ひらりまた風に舞う



ほのかに漂う匂い

あきらかに現れる焦り

ぼくの中でまた花が咲く

2008/12/26 19:48

[137006] 笑顔のバルブ 涙のバルブ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


心の動力室の涙のバルブがゆるんでるから僕は泣いてしまう
溢れ出した涙 ドバドバ

その隣にある笑顔のバルブはこのままじゃさび付いてしまい
動かなくなるんだ
もう笑えなくなってしまう

涙のバルブを今こそしめましょう
泣かなくても悲しみなんて笑い飛ばして笑いあえるような人に出会えたから
笑顔のバルブが錆び付くまえにほらキミよ バルブをひねって笑わせてよ
そのストイックなジョークで
僕を笑わせてよ
お得意の変な顔で

自分でも嘘みたいに笑えてる
本当 嘘みたい
本当 僕じゃないみたい
不思議と喜びをありがとう
代わりに愛をくれてやるよ
生意気に笑う僕にキミはもらっといてやるよと言い返した
そんな場面が僕を生かす
そんな時間が僕を笑わす

いつもぬ

涙の元栓 きゅっとこれ以上動かなくなるまでしめたならさあ笑おう
またうれし涙は流せるから大丈夫だ
涙を流さない代わりに笑えれば一番いいのにね
難しい問題さ

でも涙は絶え間ないものだから
気持ちしめたつもりでも泣いてしまう時もあるから
自分を責めずにその時は素直に涙を見せなさいな
キミは大丈夫
弱くなんかない
つよく生きるってことは涙も必要だから
すぐそばに置いておこう 悲しみひとつ
そう思えた日こそ本当の僕のはじまり。

2008/12/26 20:18

[137007] 一生のお願い
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


笑顔はキミに語りかけてくる
涙を流すことは悪くはないさと
なぜ人は笑ったり泣いたりするのかな
そんな不思議なことをなぜ僕らは当たり前と笑うのかな
そのくせたまに大げさにそれに喜んだり感動したりするのかな
ただ笑いただ涙し繰り返すだけのことに

それはきっと僕らが表情豊かな生き物のあかしだよ
だから笑えるうちに笑いなさいってのはそういうことなのだ

涙をがまんしないで流せる人こそつよい人なんだ
当たり前だからこそ素晴らしいこともあるんだよ
それを笑わないで
それをばかにしないで

花咲く春の陽気
あたたかいぽかぽかした空の下 土の中芽を出した命
今は寒い冬でもなぜだか笑えるでしょ
それは不思議だけどなんだかすごく幸せなことなんだね

寒い日は みんな言うよ
寒い 素直だ 正直だ
暑い日なら 暑いと言う
それは素直だ 正直だ

そんな当たり前な言動や一つ一つの仕草がかわいい 人間ってやっぱ素晴らしい
当たり前にうれしいことをうれしいんだよって表現したり泣きたいときに泣けたりしたら素晴らしい

無理をして感情押し込めたり嘘っぱちの気持ちで本当の気持ちを塗り固めたり
愛想や安請け合いを引っ張り出したり
面倒な時もあるけど
頑張れ 頑張れ
キミはキミなりにその汚さをきれいに彩色すればいい
でも決してきれいだとは言わないで
飾られた気持ちに見えてしまうから
ただ汚さを隠して見えなくすることは卑怯だけど
そんな顔ぶら下げて街は歩けない
だから少しゆるしてね
僕らしく笑って歩くために

気持ちを曲げたり気持ちとは逆に動いたりしなきゃならない悲しみを背負いながら笑えやしないけど
なるべくなら気持ちに正直に生きたいけど
いつもそんなふうには歩けない僕をゆるして
笑顔をおしえてくれたキミには悪いが一生のお願いだから!

2008/12/26 20:35

[137008] 
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


心の中に棲むもう一人の僕が表の僕に話しかけてくる
なぜお前は笑わないんだとかうるさくて黙ってほしい
表と裏じゃまるで正反対 どちらが本当の僕かな

目を開けたら僕が僕じゃなくなる気がして
闇から抜け出すチャンスをやすやす逃して
笑っていられるほど孤独にも慣れ始めた僕

その姿はまるで借りてきた猫みたい 他人の言うことにホイホイと付き従うだけ

さびしくにゃーお
悲しくにゃーお
鳴き声が低く響く夜には眠れないほど意識がはっきりしちゃって不安がいつどこから襲うかと思うとこわくてとじた目をあけられない

弱虫な七星テントウ
七つの悲しみ抱いてる
その背には光る星形の傷跡
みんなはかっこいいと嘲る
本当勝手なもんだよ
殴りたいくらいいら立つ日々は悲しすぎて明日をもしれぬ感情の爆発を必死の思いで止めようと試行錯誤

繰り返す悪あがき

猫みたいに小さな体を震わして夜の闇の中でひときわ目立つ孤独な光
空気抵抗もなくパンッと飛ばされる
重力さえ無視するから浮き上がった体が妙にスカスカ
僕 空っぽだ
中身のない空き缶だ
透明人間だ
あれ僕の存在って一体なんだろ?
その一言が傷跡をひらかせる その瞬間あふれた涙と赤い悲しみ

そしておなじ頃背中のほうで干からびた翼が欠ける音
パキポキ ボキッ…
これで僕は飛べない鳥
苦笑いで涙を隠す
隠せない悲しみは鼻水だと笑う
そんな青い夜
気がつけばはるか昨日

なんだかなあ…
いろんなことに絡まる現実の糸
なんだよなあ…

起爆スイッチは
赤か青か
そんな単純な二択問題なら楽に逝けたのに
なぜ…こんなにも僕らの真実は難解を極めるのか
だれか教えて…?
だれか伝えて…?

この頭の中を埋め尽くす謎の糸をぜんぶほどいてみせてよ

2008/12/26 20:54

[137009] 黒い夜 白い朝
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


黒い 黒い 黒い
髪の毛より黒い
イカ墨より黒い
墨汁より黒い 夜
僕は真っ黒
腹黒い
君にはじめて嘘ついたから

白い 白い 白い
芸能人の歯より白い
ゴマアザラシより白い
お餅より白い 朝
僕は目覚めた
その瞬間昨日の嘘を思い出す

ごめん、君のプリン食べたの僕だよ…
簡便な
あとで買ってくるよ
口では言えないや

黒い夜と白い朝がパレットの中で魔法の筆で混ざって灰色になって嘘がばれた日
君は言う
プリン百個で許したげる
君は悪魔の笑顔で僕に言う
ニンマリ ニンマリ笑って
ジョーダンだよ
プリン一個ね
あなたと食べるから
食べさせてあげる
やっぱり優しい君
僕は浅ましく愚かな人間です
こんな僕を引き続き愛してくれるだなんて君はお人好しだよ
でもそれがうれしいから
もうしないよ
なにも言われなくても気持ちはひっくり返る 変わる 変わる
黒から白へ
まだ少し薄汚れた白から純白へ

君のために
僕のために
愛のために 今!

2008/12/26 21:04

[137010] 無難
詩人:beet [投票][編集]

本当は言いたいこと
不平不満山ほどあるくせに

人に嫌がられるのが嫌だから

周りに嫌な奴だと思われるのが嫌だから
波風立てるのが嫌だから


言わないのが 無難

見て見ぬふりをするのが 無難

関わらないのが 無難

誰もお前になど 何も期待しちゃいないのに


ことある毎に 余計な一言 口挟むくせに

いざとなったら 優等生


言わないのが 無難

見て見ぬふりをするのが 無難

関わらないのが 無難

誰もお前のことなど 信じちゃいないのに


自分は常識人
なんて 勝手に思い込んでいて

肝心な時の行動は
単なる小市民


言わないのが 無難

見て見ぬふりをするのが 無難

関わらないのが 無難

誰もお前になど 何か出来るとは思っちゃいないのに


人の顔色 常に伺っているくせに

自分は大物だとうそぶいて 辟易させる

そのくせ 人の手本になること

何ひとつ しようともしない


言わないのが 無難

分かったふりをするのが 無難

いちいち口を挟まないのが 無難

誰もお前になど 何も期待しちゃいないのに


無難

無難

無難

無難

無難

無難

無難

無難

無難

無難

人生 勇気は

必要ないかもね

2008/12/27 02:45
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