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過去ログ:

[151000] ムーンダスト
詩人:トケルネコ [投票][編集]


夜は翼のないカラス
微塵もない記憶の点字
裸足で踏む画鋲すらいたずらに沈む

紅いボウフラを見守るのに ガラスのスコープを覗いては
深海の青い花束を探す
その息を切らして倒れ その息を凝らして眠り
預かった鍵束の意味


月を挟む黒いクチバシ
関係を途切らせた嘘と本音
関心のスロープに零れゆくネジ

僕ら結晶のカーネーション 新しい夜明けにただ散らすだけ
その息を殺して悶え その息を飲み込む度


死んでゆく

あの空も

枯れてゆく

あの手紙も

遠くなってゆく

母の手も

父の背も

絆の温もりも

ひそやかに

消えてゆく

なにもかも

なにもかも

なにもかも



2010/04/27 23:41

[151001] 未読のストーリー
詩人:どるとる [投票][編集]


君という人を読み終わったと勘違いしているのはだれ?
それはまぎれもなくこの僕でしょう
心に読み終わりなんかないのです
だから僕が言った言葉は愚かしい嘘だよ

そもそも終わりなんかない 心にはね

君のすべてを知っているつもりでいたのは僕だ
もう隠さないもう偽らない
風にめくれたストーリー
偶然が呼び覚ました物語
命はそのなかで始まり終わる

まだ読んでない物語
君の中にぎっしり
ああ 読んでみたい
勝手言っていたけれど
そのストーリー
未読だから 読ませて
永久に読み飽きることも読み終わることも間違いがないかぎりありえない
君って人のストーリー
僕はまだ読み途中
ずっとずっと読み途中
ページなんかない
どこまでも君への愛だけがちりばめられているストーリー

とても素晴らしい物語。

2009/12/09 19:42

[151002] 願い
詩人:魅羅 [投票][編集]


まだね
あんたから連絡くると
ドキっとするの


何でかな
願っているの
あんたに
また会えますようにって。


2009/12/09 19:58

[151003] 知らないあなた
詩人:魅羅 [投票][編集]



あなたのことを

もっと知りたいと思うのは

あなたを好きになったから。

あなたの全てを

私は受け止める。

どんな過去も。



2009/12/09 20:00

[151004] ウィンク
詩人:どるとる [投票][編集]


今夜はとてもきれいな夜だから
どんな小さな嘘でさえ心が透けそうで言えなくなるよ
だからずっと黙ったまま君を見つめてる
ただそれだけの夜
おぼろ月夜に恋をした お相手は君だよ
とてもとてもきれいだった
夜空に輝くあの月よりもずっとずっとずっときれいだったよ

言葉にならない悲しみ抱えているよ
誰だって同じだよってイッショクタンにしないで
たまには話を聞いてよ世界
返事なんてさ求めてないから僕のひとりごと黙ったまま聞いてくれればいい
窓からのぞく
大きな満月よ
今夜は君に会えない
そのさみしさをうめておくれ

暗ければ暗いほど
悲しみがまぎれる
もっともっと
暗くなれ
この涙が見えなくなるまで
この悲しみがあふれ出す様を見れなくなるまで
夜よ僕に救いをください…

いつも いつも 僕はどうにもならない夜には思い出している
別れ際君がくれるかわいいウィンク
そっと僕の心の部屋を掃除してくれる
ほら ピカピカだよ
チリひとつ落ちてない

君に会いたい
でも会えない
そんな夜はまれじゃない
いつも いつでも いつだって そうさ
君に会いたくて
でも会えなくて
その境をさまよう僕なのさ
あふれる涙はまるで舞い戻るかのように行き場もなく何度でも僕のほほを流れる

でも君が別れ際くれる小さなウィンクは
不思議に僕の中にあるマイナスのイメージにヒビを入れてくれる
完全にはやっぱり壊れないけれど
とても嬉しいんだ

今度会ったときは
僕のほうからウィンクを返すよ
ちょっと会えない夜は悲しいけれど
それを考えたらなんか安心したのさ
これも君の愛が僕にかけた魔法なのかな

今は イメージの君にウィンクするよ
今夜はとてもきれいな夜だから
言わずにはいられないのさ
嘘じゃないよ君が好きだよ
いつでも会えるというわけじゃないから
ひとつひとつの言葉や仕草が気になって仕方ないよ。

2009/12/09 20:01

[151005] 
詩人:魅羅 [投票][編集]


あなたに傷があるのなら

私が優しく
撫でてあげる


あなたに痛みがあるのなら

私と痛みを
分けましょう


あなたに苦しみがあるのなら

私が苦しみを
なくしてあげましょう


私はあなたを支えたい。

私はあなたのそばにいたい。




2009/12/09 20:02

[151006] 大切なお客様
詩人:魅羅 [投票][編集]


ぁたしは
日頃はなまけもの

でも あなたに
会えると思ったら
大忙し

買い物行って
食べたそうなものを買って
朝ごはんと夜ごはんの
献立考えて…

部屋の掃除をして
ゴミ出しに行って
洗濯して…


あなたは
ぁたしの平凡な日々に
花を咲かせる



2009/12/09 20:07

[151009] 死の63
詩人:トケルネコ [投票][編集]

プチプチと噛みちぎる果実の首
タイツをはいた清掃員がケツを揺らす

マモル 痛いのか? ゲタ箱と蠍 校舎の奥の十字路

マダラ 沈むのか 絶滅器具種 電気椅子の虎

飛んだつもりで目を裏返せ 暗幕の牙
ガリガリと噛み砕く青酸カリの歌
トンガリ鼻の嘘つきが奴らの正体

彼はキズを抱え

彼は記憶を失う

彼は昏倒する姿


11番目の秘密の扉を蹴破れ!!
死んだつもりで目を裏返す 暗幕の涙
誰もがトンガリ鼻のピノキオなら

マモル 痛むはず 刺し殺す 頭の無数の蛇

マダラ 背中の痣 サイイン剤 耳から飲み込む

14番目の窓から飛び降りろ!! 
ガタガタ震えるままに清算する鋼と血
識ったつもりの黒板に花を描く 暗幕の薔薇


オマエはキズを抱え

オマエは記憶を救う

オマエはもう焼かれることもない

マモル 校庭の十字架



2010/02/07 20:47

[151010] 月光浴
詩人:ふくざわゆいと [投票][編集]

太陽は 眩し過ぎるから



お楽しみは 夜になってから



さぁ キミも一緒に屋上へ行こう



なにも考えなくていい



肩の力を抜いて 楽にして



ただ 眺めるだけでいいんだ



そうすれば 月は優しい光で



語りかけてきてくれるから

2009/12/09 21:01

[151011] 異空間
詩人:ナナエ [投票][編集]

遅く起きた平日の朝

太陽が高くなった空の下
人もまばらな電車に揺られ

お気に入りの曲を聞きながら
心地よい暖かさでそっと目を閉じる


カタンカタン
ゴトンゴトン


田んぼの真ん中を走る田舎列車

不意に目を開けると
目の前には朝とは違う穏やかな景色
焦る理由なんて全くなくて

だってここは
日常の中の非日常

時がゆっくり流れてくような
不思議な空間

2013/01/05 00:17
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