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過去ログ:

[155001] いま朝日を求め再び
詩人:evans [投票][編集]

闇の中を長い間ずっと
走り続けた

足元を照らしながら
手探りで仲間を探しながら

孤独の中をずっとずっと

闇を抜け暁を求めて
走り続けてきた

いま再び太陽に向かって走り始めた
ぼくの人生

刻一刻と
遠い水平線が次第に
明るみを増すように

希望の光を感じ始めた

いま我が学び舎を振り返る

今日は
ぼくを暁へと導いてくれた

あなたがこの世に生まれた日

ありがとう

いま心から感謝したい!

2010/04/10 01:01

[155002] ビョンタク
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

私は彼ほど、美しく
感情のない瞳を
見たことが無かった

人間の罪の全てを見透かしていながら、
無邪気にも、ただ浮かんでいる、あの満月のように


ビョンタクは、古いレンタルビデオに住み着くといわれる妖精だ


私が彼を見たのは、数年前、ある無名なフランス映画を見ていた時だ


男の日常を、延々と辿っているような
BGMのない映画


見ている途中で寝てしまい
目覚めたのは午前4時


無性に蒸し暑い夏の夜で
キッチンへ飲み物を取りに行った


ふと、
暗いキッチンの冷蔵庫が開いていて、中の光がもれている


目を凝らすと
一人の男が冷蔵庫の中を見ている

私はすぐに「ビョンタクだな」と理解した

扉を閉めて振り返った彼の左手にはペプシの缶が握られていた

髪の毛はボサボサで肩くらいの長さ
肌は異常に白く

裸にボロボロの腰布を一枚巻いただけの出で立ちだ

長身で、痩せてはいないが骨張った身体

少し驚いたような、瞳が
暗闇に生々しく潤んでいた


私はなぜか無性に彼を犯したい衝動に駆られた


黙って彼の手を引くと着いて来たので


そのままリビングに連れて行き
青白い砂嵐がチカチカするテレビの前で事に及んだ

それから毎晩そのビデオを流し

午前4時に彼を犯した

ある日、古い友人にばったり会い お茶をした

彼女は、コーヒーを前に
あんた、ビョンタクに取り付かれてるわね
そのやつれ具合だともう一週間でしょ

早くビデオ返却しなさい

と言われ
私は彼女に従った


そしてもう、
二度とビョンタクに会う事は無かった

いくら、あのフランス映画を流しペプシを用意していても

2010/04/10 02:44

[155003] 創造神のつぶやき
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

壊して、いいよ

また、作るから

あげるよ、全部

そんなに、欲しいなら

捨てても、いいよ

要らないのなら


僕は既に現実あるものには、興味がないんだ


空想の世界に浮かんだままの甘い果実には目がないけれどね



2010/04/10 03:15

[155004] とにかく終点までは走るしかないもの
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

一目見ると
もう一度、逢いたくなり


もう一度逢えると
話がしたくなる


話ができると、
一緒の時間を過ごしたくなる


少しだけ一緒にいると

ずっと一緒にいたくなる


そして
ずっと一緒にいると
支配したくなる


支配できると


支配できないものが欲しくなる




2010/04/10 03:45

[155005] 〜すき〜
詩人: [投票][編集]



あなたの心に響くような言葉は分からないけれど

素直に自分の心を見て
感じたことは



いつも一人の時間になると



いつもあなたが

ここにいます――…。

2010/04/10 13:07

[155006] プーチンと蛙
詩人:トケルネコ [投票][編集]

あの人は孤独を知りつくした人
あの人は死を司る顔を自ら作った人
あの人は絶大な権力を従えながら どこか淋しい角度の目をした男でした

小さな体に巨大なオーラ 
背中には一分の隙もなく 耳は肥え舌は尖り
唇にはオイルが塗られていた

言葉を増やすことで 敵をふやかし
薪を割っては 仲間ともども炎にくべた
そんな人だから 記憶することに時間をかけ
クレムリンの霧の中 迷うことなく剣を振るった

(嗚呼)プーチン カエルは跳ねることしか知らない

(Hey)プーチン カエルは鳴くことしかできない

(Yo)プーチン カエルは蛇とは友達になれない

(ねぇ)ムーミン カバは意外と狂暴だす

(ゲッツ)プーチン カエルは冷たい風の中では生きられない

だからあの人はカエルの心を捨てた
跳ねるのではなく 暗黒の宙に飛び立つことを
鳴くのではなく 多くのマトリョーシカを泣かすことを
睨まれるのではなく 赤い壁から睥睨することを
自由な風次第で変わるモノではなく ジッと変わらないモノを愛した

プーチン、その男こそ偉大なるロシアの大地そのものだった!



※すべてイメージです

2010/04/23 20:35

[155008] 風に吹かれて
詩人:どるとる [投票][編集]


言葉にならない気持ちだけど
簡単にいうなら悲しい気持ちに近い
そんなぼくを置き去りにしたまま
夜は過ぎてゆく

風に吹かれて ふと目を閉じる真夜中の黄昏
まぶたの裏には何もない ただ真っ暗な闇があるだけ

そしてぼくはやがて
観念したように
寝つくんだ

羊の毛に つつまれて。

2010/04/10 18:54

[155009] 逃避
詩人:pereo。 [投票][編集]

不安から逃げるため

睡眠薬を飲んで

腕を切り始めた



逃げて

逃げて

逃げて...



逃場がなくなったら飛び降りよう

2010/04/10 20:41

[155010] あふれる気持ち
詩人:pereo。 [投票][編集]

夜に一人...


泣きたくなるほど苦しくて

転げ回りそうに心が痛くて


叩きつけたい

切り裂きたい

泣き叫びたい


どうしようもない気持ちは膨らんでいくばかり


気持ちの分だけ涙を流して

言葉にならない声を絞り出し


心の中はぐるぐる回って、ぐるぐる回って




答えは出ない、解決はしない、気持ちは届かない


泣き疲れて眠りに落ちて、

それでも明日はやってくる。

2010/04/10 20:57

[155011] ひとりキャッチボール
詩人:どるとる [投票][編集]


おだやかな夜に溶け込む
ぼくはひとり
夜空にちりばめられた星を数え
途中で面倒になって
わずか数分で投げ出した

いつも そんな調子だ
性格だから仕方ない
結論はいつだって出るのだけは早い

詩人は今日も
心の中の思いと
向き合いながら
描いては消して
消しては描いて
言葉を並べてる

でも結論は もう決まってるんだ
キミが好き
それだけなんだ

なんて単純な思いなんだろう
それでも不思議なくらい命さえ懸けてしまえる 思いだ

好きを伝える
真夜中のひとりキャッチボール

少しずつ朝へと傾く夜がだんだん 優しさで満ちてゆくよ。

2010/04/10 21:04
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